万能調理器具「メスティン」。
飯ごうのイメージがあるメスティンですが、ラーメンやパスタ等の麺類、スープ、鍋、蒸し器など、一つあれば何にでも活用できる便利なキャンプ道具。
メスティン専門の料理レシピ本がAmazonで発売されているので、メスティン料理に挑戦したい方は是非そちらを参考にしてください。
今回は、まだメスティンを手に入れたばかり、これからメスティンを購入する人のための内容となっています。
関連記事:アルコールストーブで自動炊飯。メスティンとエスビットアルコールバーナーでお米を炊く
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メスティンとは?
取手付きアルミ製飯ごう(メスティン)。小物入れにも便利。熱伝導率の高いアルミ製のため、熱が全体に回り、アルコールバーナーでもごはんが大変美味しく炊けます。
メスティンは、スウェーデンの老舗企業「トランギア」が製造し、日本ではイワタニ・プリムスが輸入・販売を行なっている軽量かつ堅牢なシンプル調理器具のこと。
一番の特徴はアルミでできている点です。非常に軽く、登山やソロキャンでも気軽に持っていくことが可能。その日使う米や調味料、箸、カトラリーなどを中に入れることで、パッキング時も楽になります。
また、シンプルな構造で作られている割には使い勝手が良く、長く使用できる点もおすすめ。
ただし、軽量化するために肉薄なアルミを加工して作っているので、切断面には「バリ」というものがあります。
このバリが非常に鋭利で危険。手や口に怪我を負ってしまう可能性もあるので『バリ取り』という作業が必要になります。
メスティンのバリ取り
バリ取りで必要になるものはダイソーなど100均で売っている紙やすり(サンドペーパー)とオリーブオイル。
バリを取っていると力が入って怪我をするお恐れがあります。軍手などをはめ、手を保護してから作業を行いましょう。
バリを取るための荒いペーパーと、仕上げ用のペーパー2枚あればできます。(バリを取るだけでも十分効果があるので、ペーパー1枚でもOK)
まずは#360で大まかなバリを取り、次に#1000のペーパーを使ってツルツルに仕上げます。
上の画像は、バリ取りした本体とバリ取りしていないフタを並べて比較したものです。写真では伝わりにくいかもしれませんが、下にある本体の方がツルツルしているのが分かるでしょうか?
実際に触った感触は全く違います。ご自身の手で確かめながら研磨していってください。
バリ取りが終わると、上記画像のようなアルミの粉と混じって細かい傷があるはず。この傷を目立たなくするためには、さらに目の細かいヤスリで研磨する必要があります。
傷が残っても大丈夫という方は、バリ取りが終わったメスティンを一度スポンジで洗い、しっかり水分を拭き取ります。その後、研磨した部分にオリーブオイルを馴染むように塗っておいてください。
以上でバリ取りの作業は終了です。
キャンプ場で怪我でもしたら、せっかくの楽しい思い出が一転してしまいます。多少面倒でも、バリ取りはキャンプに行くまでに済ませておきましょう。
メスティンのシーズニング
一般的なメスティンのシーズニング方法は米のとぎ汁を使用します。これは代理店である、イワタニ・プリムスも推奨しているやり方です。
米のとぎ汁をメスティンに入れ、あとは10〜15分ほど煮る。(または、とぎ汁を入れた鍋にメスティン本体とフタを突っ込む)
シーズニングをすることで、メスティンの内壁表面に皮膜を作る効果があります。アルミの臭いを取り除き、黒変色や焦げ付きなどを抑えることが可能。
10分経ったら弱火にして5分ほど待機。フタを閉めて沸騰させると吹きこぼれてくるので気を付けてください。
15分後、火を止めて完全に冷めるまで放置します。冷めたらスポンジで軽く洗って自然乾燥。
シーズニングの工程は以上になります。
シーズニング自体、メスティン購入のちょっとした慣らし作業みたいなもので、必ずやらなければいけないことではありません。
シーズニングをしなくとも調理はできますし、アルミ臭さが出ても体に害はないです。数回使っているうちに自然に皮膜は作られるので、そこまで神経質に考えなくても大丈夫。
基本は1回シーズニングすればOKですが、アルミ臭さが出てきたりした時は都度行いましょう。
シーズニング後に米炊き
シーズニングがちゃんとできているか、エスビット・ポケットストーブで実際に米を炊いて確認しました。
メスティンが届いたばかりの時はフタを開けただけでアルミ臭がすごかったのですが、シーズニング後は無臭。
これでキャンプ地でも美味しいご飯が食べられます。メスティンを手に入れた方は「バリ取り」「シーズニング」をしながらキャンプ前の準備を楽しみましょう。
メスティンとポケットストーブを使った米の炊き方は、また別の記事に書いています。
メスティンで燻製する時の注意点
炊飯を始め、蒸し料理や揚げ物、お鍋なんかもできるメスティン。僕もこのメスティンが手元に届いた時は、様々な料理に挑戦したいと思ってググったりしましたが、どうやら燻製は注意が必要なようです。
メスティンで燻製すること自体は超簡単。メスティン本体と600円ぐらいで買える本間冬治工業のアルミパッド、スモークチップを買うだけ。
本間冬治工業のアルミパッド
ラージメスティン TR-210
「めっちゃ簡単にできるやん!」と思ったんですが、メスティンは空焚き禁止となっています。
非常に薄いアルミでできているため、空焚きすると穴があいたり変形する可能性が・・・。いろいろなブログやYoutube動画を見たんですが、1回ぐらいなら大丈夫で、2〜3回使用するとフタが閉まらなくなったり、穴が開いて取り返しがつかなくなってしまいます。
基本的に空焚きが禁止になっているので、メスティンで燻製するのはおすすめできません。もしキャンプ場で燻製に挑戦したい場合は、SOTOの「いぶし処」など、専用の燻製機を用意しましょう。
ソト(SOTO) いぶし処 スモークスターターキット
メスティンの種類
メスティンには2種類のサイズが用意されています。
ソロ用におすすめのメスティン「TR-210」。
品番 | TR-210 |
収納サイズ | 17×9.5×6.2cm |
重量 | 150g |
容量 | 750ml |
炊はんの目安 | 約1.8合まで |
ラージメスティン TR-210
こちらは約3.5合まで炊ける大きいサイズのメスティン「TR-209」。
品番 | TR-209 |
収納サイズ | 20.7×13.5×7cm |
重量 | 270g |
容量 | 1350ml |
炊はんの目安 | 約3.5合まで |
ラージメスティン TR-209
どちらのサイズも使い勝手抜群。あなたのキャンプスタイルや環境に合わせて選んでください。メスティンを手に入れたらキャンプ料理の幅がグッと広がります。
メスティンのブランドにこだわりがない方
トランギア製のメスティン以外にも、模倣された商品がいくつかAmazonから販売されています。
見た目はそもままメスティンの形をしており、トランギア製よりもだいぶ安く購入可能。記事執筆時の価格はなんと1,980円→1,120円です。(Amazonプライム会員は送料無料)
メスティンは時期によって価格の高騰が激しいですからね…。安い時期に買えればいいんですが、夏のオンシーズンには3,000円以上値上がりすることもあります。
僕自身がこの商品を使っていないので詳細は省きますが、口コミでの星評価はなかなか高いです。
メスティンのブランドにこだわりがない方、「トランギア製を買う前の試しに…」と思っている方はこちらも検討してみてください。
関連記事:Amazonで買って良かったキャンプ道具おすすめ14選。初めてのキャンプへ行く前に。
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